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清掃・整理・整頓

清掃がしっかり出来る人は整理整頓もできる

事務所の清掃と一口に言ってもその対象物が相当あります。だいたいの会社は、始業前清掃を行っていると思いますが一番の問題は、 毎朝、行われている清掃の手間が大ざっぱになっているか、細かい所までしっかりされているかが、その会社や社員を見極める一つの判断材料になります。 不思議と清掃の仕方に、仕事ぶりが見事に反映されています。清掃が細かい所まで手抜きをしないで出来る人は、段取りや整理整頓の出来る人が多い。

社長の不満解消は、あいまい語を無くすこと。

良く会社に訪問すると、事務所の壁に「整理整頓」「挨拶は大きな声で」「挨拶の徹底」などと標語にして掲示されています。こういう会社に限って挨拶や整理整頓が出来ていないようです。 これらは、社長からみて日々不満足であり、管理職始め全社員が徹底出来ていないからこそ社内掲示がなされているのです。

いつも社長が指摘する事柄や注意する文言は、下記のように沢山あります。「ちゃんと細かい所まで掃除しなさい」「物をどけて掃除しなさい」「玄関はいつもきれいに」 「窓ぐらい拭きなさい」「トイレは使用後拭きなさい」「帰社する時は、机の上を片付けなさい」「ちゃんと整理しなさい」「きちんと片付けなさい」「机の中を整理しなさい」 「ゴミ箱が一杯になったら一回きれいに」「出したら出しっぱなしにするな」「使ったらすぐ所定の位置に戻せ」「会社の備品を毎日拭いて大事にしなさい」「車の中をいつもきれいに」 「物を大切にしなさい」「ストックヤードや倉庫は常に整理整頓」「壁の掲示物がたるんでいたらすぐ直せ」などなどきりが無いほどあるでしょう。 しかし、ちょっと考えてみて頂きたいのですが、「ちゃんと」・「しっかり」・「きれいに」・「きちんと」という曖昧な言葉を使っていませんか?社長のストレスを解消する、 もしくは、レベルを上げる為にはこの曖昧な表現では満足する成果は得られません。

基準を作る研修会を実施する。

基準を作る研修会を実施する。

この清掃や整理整頓の行き届かない会社の場合、どうすれば社長が納得いくように出来るのでしょう。

それには「清掃行動を常態化させ習慣化させる」ことが最重要です。無条件で行動する社員を真っ先に造るのです。
その為には、清掃研修を実施して下さい。モップのかけ方であれば、かけ方、注意点、どこまで望んでいるのかをハッキリさせるのです。 「モップをかけた後、そのモップの先を掃除機できれいに吸いなさい」「会社の備品は毎回それとそれとそれは毎日拭きなさい」などです。これらをハッキリ決めるのです。

「備品は、この布でこの液体をつけてこう拭きなさい」「ここまできれいになっていれば良い」という、

高いレベルの基準を作って下さい。

これらを日々徹底するのです。それには、役職者がルールを破らず、辛抱よく継続する事が条件になります。社員にただやらせるのではなく、自ら実践する。

ここが大事なのです。

そして、社員が手抜きをした時、「その場教育」をすぐ行うのです。一回でも許したらすぐ楽な方へ流れます。考え方や、やり方を変えたのですから、 「継続」あるのみ。そのうち、その行動は質と量がレベルアップされ、自然と高い内容での「習慣化」がされます。そこまで役職者は徹底するのです。頑張って下さい。必ず習慣化されます。

この掃除や片付けは、個人が育った家庭環境や親のしつけなどの習慣が大きく関わっています。個人によって、「きれいになった」「ちゃんと片づいた」レベルが、人それぞれ違うという考え方で望んで頂きたい。

そこで、「ちゃんと」「きちんと」などの曖昧な言葉で指導するのではなく、基準をハッキリさせるのです。「社会人なのだから・・」「いつも言ってるんだから・・」を一切排除する。 自然と行動出来るまで見せる、やらせる、やり直す、その体感を繰り返す。

「細やかに気が付く」「後でと言わず、すぐ行動出来る」「体を使う事に対して面倒くさがらない」即、行動・処理できる社員のいる会社は、気配りや目配りのできる社員が多く、本来の実力を兼ね備えています。

会社は、人材育成の場でもありますから、社員のレベルを上げる為の努力を惜しまないで欲しいと思います。