当たり前とは、もっともなこと、そうあるべきこと、当然、成るほど、順当、妥当などの意味ですが、 この誰もが思う、当たり前の基本を忘れた仕事ぶりが、組織を歪め成長を止めているのです。
ビジネス社会において当たり前と言われる基本事項がたくさんあります。この基本的なことを毎日手抜きせず安易な道を選択せず実践し続けることが会社の発展に通じる事なのです。
「あいさつはちゃんとしなさい」
「言葉遣いに注意しなさい」
「期限や時間は守りなさい」
「身だしなみに気を使いなさい」
「掃除は毎日こまめにしなさい」
「接客時の対応をしっかりしなさい」
「ミスのない仕事をしなさい」
「提出書類は期限厳守せと」
「誤字脱字は恥ずかしい事だ」
「報告・連絡・相談をこまめに怠るな」
「会社の備品は大切にしなさい」
「準備段取りを怠るな」
「呼ばれたらハイ!と大きな声で返事をしなさい」
「時間を無駄にするな」「効率よく仕事をこなせ」
「念入りな再確認を怠るな」
「お客様の立場で考えよ」
「常識的に思考しなさい」
「整理整頓を怠るな」
「帰社時には机の上を整理しなさい」
「安全運転をしなさい」
「事故ケガのない安全確認」などなど・・・・・。
挙げたらきりが無いくらいあります。
しかし、社長からすると、出来て当たり前と思っている事が、なかなか実行されていない現状があります。
会社を何年・何十年と経営していても、この「当たり前」が実践できないため、日々、社長がストレスを抱えているのです。
では、何故当たり前のことが実践されないのでしょう?何故、いつまで経っても出来ない、やらないのでしょうか?多くの原因が考えられますので抜粋してみます。
①何故、当たり前の実践が必要なのか。この根本教育がなされていない、もしくは足りない。
②社員が当たり前を守らなくても・やらなくても会社に居続ける事が出来る。
③会社のルールに対する信賞必罰システムがない。
④社員の全体レベルが低く、良い手本社員がいない。
⑤出来なければ恥ずかしいと思える社風になっていない。
⑥管理職自体が教育の方法を知らない。
⑦管理職の意識や認識の欠如。
⑧管理職が組織全体を動かす方法手段を知らない。
⑨社長はいつも言っているが実践されないので、ゆっくりとした時期の経過に任せてしまっている。
⑩社長が何でも先にやってしまう。
これら以外にも沢山の原因があるでしょうが、第1要因は、①の根本理由の教育不足にあり、何故必要なのかの明快な再三の指導が必要になります。
社内、社外にどう影響を及ぼすのか、人間関係における相手の心理的作用、自己の評価にどう影響されるのか、会社の評価など・・。これらについての教育を徹底しましょう。
社員は、楽な方へと必ず流れる傾向にありますが、それは社員だけの責任ではありません。教える事を徹底するとレベルは必ず上がります。
但しその教え方がピンぼけしていると効果が薄いので少なくとも管理職や役職名が付いている方は意味合いや話し方、説得力などを駆使する必要があるでしょう。
管理職は、部下を連れて一緒に居酒屋に行ったりします。そこから間違っているのですが、部下も身内みたいなもので可愛がります。
部下から嫌われたくない、尊敬されたい、認められたい、良い上司でいたい、一杯の時は誘って欲しいなど、仲間意識という心の隙間がありすぎなのです。
こんなことが不公平、不平等を生んでいる事例がたくさんあります。
嫌われるくらいの番頭的な管理職のいる会社や部門チームは、行動が機敏でミスが少なく、お客様の評価が高く成績もupしています。
この当たり前の基本は、たった一度、「たが」を外すと、どんどん悪化するのが特徴です。締め直す時間は、とてつもなくかかり、以前のレベル迄の修復は困難を極めます。
「当たり前をあたりまえに」を日々実践することが企業の成長発展につながるのです。