会社にとって、「人材は宝」とはよく聞く話。しかし、皆が宝とは思えない現状があるのも事実です。人材にも以下の様な分類が出来ます。
①人材 ②人財 ③人在 ④人罪 の四種類です。
①の人材は、新たに雇用した人。
②の人材は、それこそ会社に必要な人。
③の人材は、典型的な受け身型の人。
④の人材は、企業にとって不必要なガン型の人。
問題は、④の人罪であるガン型の社員によって①の新たに雇用した人や③の受け身型社員にガンが転移する事です
④の「人罪」の部類に入っている人は、その企業にとってのガンであり、このガンが他の社員に転移してしまっている現状が見受けられます。
この人は、社長や上司が発信した注意・指摘や指示事項、改革案、決定事項などに対して、表面では、
「理解していますよ」という態度を取っていますが、腹には全く落とさない抵抗勢力ですから、特に注意が必要です。
この「人罪」は、「又、変えるってか!」「あんな事言われたって出来ないよな!」「これ以上無理だよね!」
「な~に、その内こんな決まりは消滅するよ!」「とりあえず適当に合わせておくさ!」などと考え、従来と変わらない行動しかしない人です。
しかも、この人は自分と同類の同調してくれる社員へ「こぼし」始めます。これが、ガンの転移だと言うことです。
それも、伝わるスピードは大変早く、話しを聞いたそばから伝え始めます。
いわゆる、自分がやりたくない、変化を嫌う、面倒くさいなどの奥底の心を押し隠し、自分の考えを正当化させるため、
同調してくれる同類社員を仲間化するのです。そして、仲間化されたグループから狙われるのが①の新たに雇用した従業員、
③の受け身型社員です。
こうして、会社は、この「人罪」なガンに浸食されて行くのです。
しかし、会社の従業員が全て転移されるわけではありませんが、②の優秀な人財社員からすると、それを放置している上司である役職者に愛想を尽かす。
そしてそのまま放置していると、この人財が退職してしまうケースもしばしば見受けられます。
会社にとっては、最悪な人罪と言えますから、対処は迅速にされることです。体の病理的「ガン」は、早期発見・早期治療・治療がダメなら摘出手術が必要です。
これと同じで人罪を予見し、現象として現れたら早期に治療が必要であり、幾度の治療を施しても改善されなければ摘出、いわゆる辞めて頂くしかなくなります。