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「渇力」は「勝力」

渇力は、企業が成長するための絶対条件。

喝には、勢いや大きい声、強さ、牽引力、統率力を感じ取れると思います。人を叱咤(しった)するなどの意味もあるでしょうが、 叱る怒るだけの意味ではなく揺るぎない信念を、かもし出す「声とアクション」で迫力を持って導くことが説得力につながります。 会社の勢いは、喝力が日常発せられているかどうかが重要なファクターになります。
会社の朝礼などに出席させて頂くと、司会者を毎日変え、一人一人に発言の場を与えて何でも良いからと話しをさせておりました。 社長によると、ある研修に行ってきたらこうして朝礼をすると良いと聞いてきたから1年前から始めており「こういう形にしてから 社員が少し人前で話しが出来るようになり発言も少し増えた」と喜んでおられました。
この個人の発言の中には、「昨日休みだったので家族と○○に行ってきて楽しかったですが疲れました。」と・・・。どうでしょう?  これは無いでしょう? 朝礼で必要ですか?休み明け月曜日の朝礼。「疲れた」は、無いでしょう。朝礼で・・・。  そんなばかな!と思われますが現実行われているのです。確かに、メリットもあるでしょうが、内容は考えて頂かないと。
きっと、活気のある朝礼の仕方に困っておられたのでしょう。社長が、ためになる話しをしようと「ネタ」を探すが、毎日ではネタが尽きるからでしょう。 裏返すと、そのような社長には人を引きつける話ができないのでしょう。そして、リーダーシップを取れる2番手もいないのでしょう。
こんな事も想定されます。社長の毎日の話しは、レベルが高く社員にはよく理解できない話しかもしれません。社員レベルに合った具体的でわかりやすい内容にすべきです。
基礎である底辺がしっかりしていないのに応用であるレベルの高い話しは積み上げられません。朝礼は、「喝」です。明るく、元気よく、楽しく、前向きに、よ~し頑張るぞ! という気持ちにすることが必要です。部門別では、報告や連絡事項、注意点、改善点、スケジュールの再確認などがされるのでしょうが朝から個人の○○をして疲れた・・。
この発言が他の社員や会社にとって必要とは思いません。

喝力は、活力を生み、勝力となる。

喝力は、A活力を生み、勝力となる。

活き活きとした会社には、「いいものはいい」「悪いものは悪い」「悪いものはすぐ止める」「すぐ改善する」「その意見が自発的に出てくる」 という雰囲気がみなぎっているものです。そこには、だめなものはだめというはっきりとした普段からの「喝」があるから「活」が生まれるのです。 よく職場に活性化が必要だと言われますが、往々にして活性化が進まなくて困っている企業があります。よく観察すると「喝」がないのです。 人の育成本などに、社員にはプライドがあるから「個別」で注意しなさい!などと書かれていることを、実際間に受けているのです。 誰もが納得する内容の叱りは、皆がいる前でするべきです。他の社員に聞こえるように。だから一発で「ああしたら叱られるんだな」「叱られて当然だな」 「俺も注意しなきゃ」「何をやってんだあいつは」となるのです。その当事者を通して、あえて他の社員に聞かせるのです。正当な喝は、常識ある社員に通用します。 ある意味「この上司はまともだな」「喝を入れて当然だな」と評価をされているのです。
活気は、喝から生まれ、企業にとっての勝ち組になるための勝力という土壌ができあがるのです。